シャンパンコールの舞台裏
以前のホスト体験記で
「シャンパンコールは誰にも負けない」と書きました。
現代のホストクラブではシャンパンコールが
そのお店の勢いやチームワークを見せ付ける
絶好の機会であると言えるでしょう。
ちなみにシャンパンコールとは何だ?
という方に簡単に説明すると、
ワインの製造過程で発酵中に炭酸が発生した
ワインをスパークリングワインと呼ぶが、
その中でもフランスのシャンパーニュ地方で
作られたスパークリングワインのみが
「シャンパン」と呼ぶことが出来る。
ホストクラブの多くではそのシャンパンを
オーダーしてくれたお客様に感謝の意味を込めて
目の前でホスト・スタッフなどが総出で様々な
パフォーマンスを行う。
見てみたい方は動画サイトでご確認下さい。
そのシャンパンコールはホストが何日もかけて練習し
お客様の前で披露する一種の出し物ですが、
何十人もホストがいれば当然テンションの温度差はあります。
店長やマイクを持つリーダーなどは
練習からかなり気合を入れてやってますが、
週1、2回しか来ないバイト感覚のホストは
後ろの方で適当に手を動かす程度です。
私の場合はコールの時の声が甲高く
よく通る声だったようなのでよく目立ち
シャンパンコールの練習も本番でも必ず店長に
「プチホスは居るか?」と確認されるほどでした。
人間誰しも褒められれば頑張るもので、
コールの時は真っ先にその輪に加わり
一番後ろでやる気のないホストにカツを入れてました。
お店によっても違いはあるが、
シャンパンコールをする時はオーダー頂いたシャンパンを
お客さんや担当ホストだけではなく、店長や幹部・ヘルプは
もちろんコールしている我々も飲んでしまう。
何万もする高級シャンパンは
誰が飲んでいるかもわからずに一瞬で消えてしまうのだ。
もし私がお客さんだったらそんなコールいらないから
シャンパンを味わって飲みたいと思う。
もちろん、その辺は事前に担当ホストが
お客様に確認してコールをやるかどうかは決めますが。
尚、私のホストメモには
そのシャンパンコールの際の段取りが細かく書かれてました。
シャンパンコールの七つ道具(シャンパン・アイスペール・
グラス・おしぼり・乾いたおしぼり・割り箸・ネクター)
その中でも割り箸は、シャンパンの炭酸を抜くために使います。
シャンパンを始めとするスパークリングワインは、
炭酸がキツイ場合が多いため一気に飲めるように
割り箸で炭酸を抜いちゃうんです。
そんなことしたらワイン好きの方には怒られそうですが、
ホストクラブではシャンパンを一気に空にすることにより
「もう一本」のおねだりがしやすいからです。
ネクターも同じ理由でそもそもシャンパンは
ブリュット(辛い)が多いため慣れないと飲みにくいため
密かにネクターを入れて飲みやすくするためである。
そんなホスト達の陰の努力(!?)もあり、
シャンパンが1本出ればもう一本オーダーしやすく
というかオーダーせざるを得ない状況にしちゃうんですよね。
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